モチベを上げるオススメの小説は『文学少女』シリーズです
どんな話?
文学少女の側で元天才作家が成長する話
主人公は井上心葉という一見ただの普通の男子高校生です。
しかし彼はデビューと同時にベストセラーを世に生み出した天才作家なんです。
しかし、彼にはとあるつらい過去があって小説を書くのをやめてしまいました。
悲しい出来事に心を痛め、普通の男子高校生としての日常を選びます。
そんなある日、彼は偶然見てしまうのです。
同じ校舎内の女子生徒が、本のページをちぎっては食べ、ちぎっては食べているところを。
実は彼女は、文学作品を食べちゃうくらい愛している”文学少女”なのでした。
なぜモチベが上がるの?
主人公が元天才作家
主人公の心葉は現在は普通の男子高校生として過ごしていますが、その過去は天才作家。
心葉は文学少女である天野遠子先輩が本を食べているところを目撃してしまい、口封じのために彼女が所属する文芸部へと入部させられてしまいます。
そんな遠子先輩はトラブルメーカーで、事あるごとに学内で起こる事件に首を突っ込んでは、心葉を巻き込んでいきます。
初めは迷惑がっていた心葉ですが、こういった事件をきっかけに、徐々に心の傷が癒えていくのです。
そして、最後はーーー
これは、書くことをやめてしまった元天才作家が、文学少女によって成長していく物語。
最終巻である『文学少女と神に臨む作家』編は心葉の成長ぶりがヤバいです。
主人公に感情移入して成長していくことで、作品を書くモチベーションがどんどん湧いてくる話となっています。
文学作品を中心に話が進んでいく
太宰治の『人間失格』だったり、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』といった作品はご存知でしょうか?
文学作品としてもかなり有名な著者や作品なのですが、この『文学少女』シリーズはそれらが中心となって話が進んでいきます。
例えば物語に登場するキャラクターが太宰治に心酔していたり、自分も『銀河鉄道の夜』な体験をしたい等。
他にも多数の文学作品が出てきて、作家を目指している人間としては、ストーリーを楽しみながら文学作品の知識や、擬似体験ができるといった素晴らしい作品です。
文学作品を読んだことがない方でも、「ちょっと読んでみようかな?」という気になるので、作家を目指しているなら読んだ方がいい一冊です。
今の時代だからこそ向き合うべきテーマになっている
この『文学少女』は、割と人の死だったり、人間関係だったり、人生だったりと考えさせられる事柄がテーマになっていることが多いです。
特に1作目である『文学少女と死にたがりのピエロ』は、太宰治の『人間失格』が中心に進んでいき、人と違うことや、自殺がテーマとなっています。
特に昨今の情勢の変化で人と気軽に話すことが難しくなったり、亡くなる方が増えてしまったりと、まさに今の時代だからこそグッと刺さるものが詰まっています。
作家を目指すなら、かなり自分の糧になる作品だといえます。
迷ったら試し読みがオススメ
amazonのkindleで簡単に試し読みができるので、もし興味をもたれた方がいらっしゃいましたら、まずは、試し読みをおすすめします。
そこから面白そうなら買ってみる。
というのがオススメです。
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